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幅広い業界に対し、ミクロ・マクロ両視点で総合的な判断力が求められるリスクマネジメント業務の魅力


角谷 直人 Naoto Sumiya(リスクマネジメント第3部部長付)
角谷 直人 Naoto Sumiya(リスクマネジメント第三部)

​年月

これまでのキャリア

2014年4月

総合商社に入社。プラントプロジェクト部にて、ロシアCIS諸国向け産業機器トレードやプラントEPC案件を担当。

2016年8月

ロシア語学研修へ。

2018年4月

帰国後、同社リスクマネジメント組織にてトレード案件の審査業務、投融資・M&A案件等の構築・実行支援業務に従事。

2020年6月

住友商事入社。

リスクマネジメント部に所属し、航空宇宙事業部を主に担当。投融資・M&A案件等の実行・意思決定を支援。


前職での営業・リスクマネジメント経験を生かし、より規模の大きな案件にチャレンジすべく転職



前職も総合商社で、新卒で入社してから6年ほど在籍していました。前職時代は、ロシアCIS諸国向けの産業機器トレードや肥料・メタノールプラントEPC(Engineering, Procurement and Construction)事業を手掛ける営業部署におり、そこからロシアへ1年間の語学研修へ。帰国後はリスクマネジメント部署へ異動し、トレード案件(商取引案件)の審査業務や投融資・M&A案件等の構築・実行支援業務に従事しました。案件に対する関与度合いは、営業部署時代が「狭く・深く」だとすれば、リスクマネジメント部署時代は「広く・浅く」に大きく変わり、日々、新たなビジネスや業界知識に触れることが出来、とても新鮮でした。そして当時、後者の方が自分の肌に合っていると感じていたこともあり、それが今のキャリアに繋がっています。


鉄道インフラEPC事業、病院施設運営事業、太陽光 /風力発電事業など幅広い案件を担当し、信用リスク(与信リスク)・市場リスク・投資リスク・カントリーリスクなどの観点で、案件を定性・定量的に分析・評価することを繰り返し深めていった経験は、ビジネスモデルが異なる事業を担当する、今のリスクマネジメント部の仕事に生きています。


リスクマネジメント部署からの異動の話が出たタイミングで、より規模の大きな案件にチャレンジしてみたいと考えるようになり、丁度その時、住友商事の求人に出合ったことがきっかけで転職しました。



営業部署に対する支援と牽制の側面を併せもつ仕事



住友商事に入社してからは、主に航空宇宙事業関連の案件を担当し、前職と同様、トレード案件の審査、投融資・M&A案件等の実行や意思決定の支援業務に従事しています。その中でも特に印象的だったのは、住友商事としても数年ぶりとなるTOB(株式公開買い付け)案件を担当し、案件の検討段階からポスト・マージャー・インテグレーション(PMI)まで、一気通貫で関与出来たことです。


その過程では、戦略との整合性確認、事業性評価、企業価値評価、買収スキームや代替案の検討、出資後のガバナンス設計など、実行主体となる営業部署の方々に対するサポートに加え、リスクマネジメント部の立場で、意思決定者である当社の経営陣に対し、論点整理や実行可否の意見具申を行う役割もありました。そのため、担当する営業部署に対してサポート役に徹するのではなく、真っ向から異議を唱える場面もあります。ただ、案件に対して「アクセル役」か「ブレーキ役」かの二者択一で自らの役割を固定はしません。その両方のバランスを取りながら、住友商事グループの企業価値向上に資すると考えたことを、客観的かつ論理的に意見表明出来る点が、やりがいに繋がっています。


また、トレード案件や投融資・M&A案件を個別に見たときに、実行すべきか否かという視点とは別に、出資後の事業会社モニタリングや事業ポートフォリオマネジメントなど、事業会社や住友商事を俯瞰する視点での業務もあり、ミクロとマクロの目線をうまく使い分けることが出来るのも魅力のひとつです。




子どもが小さい今は、ワーク・ライフ・バランスも重視。将来的には現場経験も



プライベートでは、先日第二子が生まれたばかりで、育児で忙しい毎日を送っています。子どもの送迎などの定期的な対応だけではなく、体調を崩すといったコントロール出来ない突発的な事象が発生し、働き方に制約が生じたことは否めません。しかし、ありがたいことに、リスクマネジメント部では多方面からサポートを頂いており、リモートワークやフレックスなどの社内制度をうまく活用しながら、職場と家庭のバランスを追求しています。その中で、自分のパフォーマンスをいかに発揮していくかを模索しています。


現在は、個々の案件や事業会社を俯瞰する立場にありますが、次のフェーズとしては、現場感覚を身に付けたいと考えています。これまで培ってきた知識と経験をどうビジネスの現場に活かせるのか、試してみたいです。


リスクマネジメント部におけるキャリアパスには、多様な本社業務のみならず、国内外の事業会社への出向や営業部署への異動など、幅広い選択肢がありますので、自分のライフステージも踏まえたうえで、キャリアを考えていきたいと思っています。




リスクマネジメント部も変化の途上。外部人材の目線が必要とされるシーンが、これから増えていくことを期待



私が入社した2020年当時と比べ、リスクマネジメント部内のキャリア採用者の比率は、目に見えて上がっています。当部は、コーポレートの他の部署や営業部署からの異動者が多数在籍していたこともあり、元々オープンかつフラットな議論が出来る環境にありましたが、最近はキャリア採用者が増えたこともあってか、より一層、風通しの良い組織風土に変わってきたと感じています。


事業環境の変化を受けて、当社のビジネスモデルも変革の途上にあり、リスクマネジメント部に求められる役割も増えてくると思います。私自身、今まで馴染みのなかったガバナンス高度化というテーマで、ガバナンス体制構築を含む経営インフラの整備、最適なKPI/KAI設定とモニタリング、事業戦略を含む中期経営計画の策定など、株主目線での事業会社経営という文脈で議論する機会が増えてきました。


こうして当部の組織文化や期待される役割が変わってくる中で、従来のやり方・考え方にとらわれることなく、リスクマネジメント部の目指すべき姿について意見交換が出来ればと思いますし、そこに外部人材の目線が加わることで、より良い方向に進んでいくことを期待しています。





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