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証券会社・政府系金融機関から商社へ。培った専門性を活かして、新たなフィールドに挑戦


関野 沙織 Saori Sekino(リスクマネジメント第一部 部長付)
関野 沙織 Saori Sekino(リスクマネジメント第一部 )

​年月

これまでのキャリア

2009年4月

証券会社にて、商品事業部(デリバティブ商品のミドルオフィス)に所属し、担保金交渉、新規商品開発サポート、デリバティブ商品の基幹システム移管、規制対応などに従事。

2012年4月

政府系金融機関にて、リスク統括部に所属し、マーケットリスクおよびオペーショナルリスクのモニタリング・レポーティング業務・規制対応に従事。企業戦略部に異動し、M&Aのアドバイザリー業務に従事(産前産後・育児休業を取得)。その後、財務部に異動し、債券運用及び外債取得サポート業務に従事。

2021年11月

住友商事入社。

リスクマネジメント部に所属し、メディア事業本部、デジタル事業本部(新事業投資部)を担当。

2023年4月

リスクマネジメント部署内で異動し、住友商事グループ内の市場取引に係る管理体制整備・オペレーションフローの確認などに従事。


子育てをしながら長く働くイメージが出来た当社への転職を決意



新卒では証券会社のマーケット部門で、デリバティブ関連のフロントの業務をサポートし、与信管理も行うミドルオフィスで働いていました。その後、リーマンショック・東北大震災・所属企業の組織再編など変化が激しい中、ユニークな立ち位置である政府系金融機関であれば、強い専門性が持てるのではないかと考え、転職しました。この時の転職で、会社の中の立ち位置は営業部門からコーポレート部門へと変わりましたが、顧客の信用リスクやマーケットリスクなど、一貫してリスクマネジメント業務に携わりました。ここでは、ポートフォリオリスクの定時レポート作成などを担当しました。数値の抽出はシステム化されていますが、その数字をどのように読み解き、レポートに落とし込むのかという点については、上司とも細かく相談しつつ取り進めました。


その後の定期異動にあたり、上司や先輩から営業経験を積んだ方が良いとのアドバイスを頂いたことをきっかけに、営業部署への異動願いを出し、希望が叶いました。元々人とコミュニケーションをとることが得意ではあるので抵抗感はなく、異動先のM&Aの部署では、FAとして、直接国内外のお客様へのご提案や案件交渉に同行することが出来て、非常に勉強になりました。


関野 沙織 Saori Sekino(リスクマネジメント第一部 部長付)

産前産後・育児休業を経て復職した後も、仕事や環境に恵まれ、仕事と育児を両立していましたが、コロナ禍でライフプランやキャリアなどを立ち止まって再考する中で、新しい業界や海外への興味など、多忙な日々では見過ごしていた自分の想いに気づきました。当時の環境には満足していましたが、敢えてコンフォートゾーンを出て挑戦しようと思い、転職活動を始めた時、エージェントから私のリスクマネジメントやM&Aの経歴とシナジーが有るという事で紹介して頂いたのが、当社のリスクマネジメント部でした。


金融業界しか経験のない私にとって商社は未経験の業種であり、さらに非常に多忙なイメージがあったので、育児と両立について不安感をもちながら面接に臨みました。キャリア採用の面接は新卒採用と異なり、お互いのニーズを確認しながら進めることが出来るのですが、当社の採用面接の過程で育児との両立の不安についてお話したところ、採用面接のプロセスとは別枠で、リスクマネジメント部で働く子育て中の同世代の社員から、お話を伺う機会を頂きました。

実際に工夫しながら働く様子や、配偶者の海外転勤に伴う退職&復帰のエピソードなど、実際に採用される部に所属する人からかなり細かいことまで共有頂いたことで、この部で子育てしながら長く働くイメージがリアルに想像出来たので、当社への転職を決意しました。転職者の不安や懸念点を踏まえ、このようにわざわざ採用面接とは別に直接社員の話を聞く機会を設けてくれたことでも、当社に対して好感を抱き、背中を押されました。



身に付けてきたポータブルスキル・テクニカルスキルの「2つのスキル」を駆使して貢献



関野 沙織 Saori Sekino(リスクマネジメント第一部 部長付)

当社入社後は、メディア事業本部とデジタル事業本部の投資支援業務を担当しました。新規の投資案件では、デューデリジェンスなどに関わり、営業部の投資判断に対し、異なる立場から意見具申を行いました。また、既に投資している事業会社においては、事業経営において必要な申請に対し、さまざまなサポートを営業部に対して行いました。これまでのキャリアでは新規投資案件に携わる事が多かったので、投資後の事業経営については、営業部から持ち掛けられる課題に一つ一つ取り組むことが非常に勉強になりました。


また、投資支援業務を担当していると、営業の要望をサポートするだけでなく、場合によっては俯瞰して冷静に案件を見る必要があります。そのため、申請書の作成や相談事には早い段階から入って出戻りが少なくなるようにしたり、必要に応じて法務や経理などの他部署とコミュニケーションを取りながら連携して進めることを、普段から心掛けました。 私はこれまで、社内外の多くの関係者とコミュニケーションを取りながら進めていく仕事をしてきました。そこで培ってきた「コミュニケーション能力」は、関連各所とチームで仕事を進める上で必要な「ポータブルスキル」として、業種が変わった今も役立っています。


その後は同じリスクマネジメント部署内に新しく立ち上がった市況商品のリスク管理をするチームへ異動。住友商事グループ内の市場取引関連の管理体制・オペレーションフローの評価、改善策の検討などに携わっています。当社ではデリバティブ関連業務の経験者がまだ少ないため、前職で培った「テクニカルスキル」である「デリバティブの知識」が仕事で直に生きていると感じています。






「ワンチームで進めてくれて助かった」という言葉に感じたやりがい。将来は海外拠点での業務にも挑戦したい



今の仕事にやりがいを感じたのは、関係部署の方からワンチームで円滑に案件を進めてくれて助かったという言葉を頂いた時です。当時はまだ他部署への理解が十分ではなかったため、積極的に関係部署に関わることで理解を深めようと丁寧に連携したところ、営業部署だけでなく、他のコーポレート部署の方からも、リスクマネジメント部と連携することで営業からコーポレートまで透明性高く一体感をもって案件を進めることが出来たというお声を頂き、とても嬉しく心に残っています。コミュニケーションが好きな性格も有り、営業部に居そうなタイプと言われる事も多いのですが、私自身はリスクマネジメント部のような、色々な部署と関われるポジションを非常に楽しんでいます。


今後のキャリアについては、二つ目標があります。一つ目は、短期的な目標ですが、当チームの社内での存在意義を高め、当社の市場取引に係る最適なオペレーションを実現することです。現在所属しているチームは、今年立ち上がった新規チームで、私の上司も新チーム立ち上げにあたり、新たに金融業界からキャリア採用された方です。チームには当社経験の長い方も所属しており、社内外の知識に融合しながら、当社の市場取引オペレーションのベストプラクティスを実現し、当チームが中長期的に存在意義を認められるようにしたいと考えています。


二つ目は、月並みですが、海外駐在です。業種によっては、海外オフィスはビジネス拠点というよりも窓口のような立場になりますが、商社は実際に海外でもビジネスの経験を積めることが魅力です。社内では、女性社員が子連れで駐在する事例も実際にいくつかあり、是非挑戦したいと思っています。


関野 沙織 Saori Sekino(リスクマネジメント第一部 部長付)


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