top of page

前職のFASで磨いた専門性を生かしてM&Aなどでの貢献を実感


小野 真弘 Masahiro Ono(リスクマネジメント第二部 部長代理)
小野 真弘 Masahiro Ono(リスクマネジメント第二部)

​年月

これまでのキャリア

2006年12月

監査法人にて、J-GAAP・IFRSに基づく財務諸表監査・内部統制監査・IFRS導入支援を担当。

2014年7月

国内携帯キャリア会社にて、新規投資案件の財務DDや株主間契約・株式譲渡契約作成支援、子会社の管理業務等に従事。

2016年4月

ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス(FAS)にて、財務DD、カーブアウト財務諸表作成支援・DD受入支援・組織再編検討支援・財務モデリング、不正調査、その他クライシス案件等に従事。

2021年9月

1年間の住友商事リスクマネジメント部への出向を経て、住友商事へ入社。  TOBによる買収案件の初期的検討~買収~PMIに継続的に従事。


会計・財務の専門家として磨きをかけた前職時代



私は監査法人時代、公認会計士として財務諸表監査や内部統制監査に従事していました。また、国際会計基準導入の折には、J-GAAP(日本の企業会計基準)からIFRS(国際会計基準)へ転換されたいお客様へ、IFRSの導入支援などを行っていました。


そのように外部の立場たる「外」からお客様の事業を見ているうちに、徐々に「内」に入り事業そのものを盛り上げていく側になりたい、という思いが強くなり、携帯キャリアの会社へ転職。子会社が事業投資を行う際の稟議処理や業績管理、現場の視察から取締役会・株主総会の事務局を行うなど、子会社の管理業務を行いました。また本社経営企画機能として、新規M&A案件に関して対象会社の財務デューデリジェンス(DD)やモデリング、その他財務関連の調査を行うなど、財務観点から営業サポートを行い、M&Aを推進していました。


そうするうちに、M&Aについてより専門的な知見を深めたくなり、FASに転職。財務DDやカーブアウト財務諸表作成支援・組織再編検討支援等、M&A案件における売り手や買い手、または自組織再編の検討支援に従事し、専門性に磨きをかけました。




商社ならではの幅広い業務内容に関わる面白さを実感。リスクマネジメント部の働きやすい雰囲気にも魅力を感じて転職



その中で、当社へ出向する機会があったのが、リスクマネジメント部との出合いです。金属事業部門の、パートナー企業と共に米国にジョイントベンチャー(JV) を作る案件では、外部のアドバイザーを活用しながら財務DDの実施やモデリング、企業価値を算定するバリュエーションを行うことで営業をサポートしました。また、既存の事業、たとえば鉄鋼関連業務では、生産能力増強投資の経済性評価を行ったり、輸送機・建機事業部門では、ヘリコプターリースや建機レンタル、船舶業の新規投資案件など、各種事業のM&A案件の検討に関与したりしました。


これらの事業に携わる経験が率直に面白く、また、外部からの出向者を身内のように受け入れてくれた仲間や組織の雰囲気、企業文化にも惹かれ、ここで投資主体として「内」から関わり事業拡大に貢献したい、という思いが強くなり、転職することにしました。


当社への転職後は、TOBを通じた買収案件に従事しました。営業部隊が買収案件を検討するにあたり、財務DDやモデリング、バリュエーション等の観点からサポートに入り、社内稟議として、諮問機関である全社投融資委員会にて本件を付議するまでのプロセスもサポートするなど、営業部の支援を行っています。


本件はTOBによる取得を目論んでいたということで情報の秘匿性が求められ、限られたメンバーでプロジェクト・チームを組成していました。また、住友商事としても数年ぶりとなるTOBだったということもあり、通常の買収案件検討にかかる論点整理に加えて、証券投資に係る規制関連等の論点整理も初期フェーズから行う必要がありました。そのため、外部アドバイザーも交えてプロジェクト・メンバーと共により多くの時間を費やしながら、一つひとつ丁寧に整理をしなければなりませんでしたが、そのようなチャレンジングな案件だからこそやりがいもあり、非常に良い経験を積むことが出来、自身も成長することが出来たのではないかと自負しています。


買収検討においては、外部コンサルタントにも関与頂きましたが、財務DDや企業価値評価といった分野において、当社関与メンバーの中では私の専門領域でしたので、関連課題のピックアップや企業価値評価への織り込みなど、これまでのキャリアで培ってきた知見をフルに生かして、即戦力として貢献出来たと感じています。


TOB後は、買収での統合効果を最大化するための、ポスト・マージャー・インテグレーション(PMI)においても引き続き従事しており、毎週のように営業部と共に買収した事業会社を訪れ、各ワーキンググループに関与しています。当該事業会社が多岐にわたる事業を営んでいることもあり、特に中長期戦略、ポートフォリオ戦略の高度化のためのディスカッションを深めているところです。




監査法人・事業会社・FASでの経験がフルに活きていることを実感。将来は事業会社のCFOに挑戦したい



M&A案件への関与の他、当社が保有する事業ポートフォリオ、すなわち子会社・関連会社等の経済性に関しての年次の定点評価も行っています。評価が芳しくない事業会社については、ターンアラウンド・プランや撤退実行プランの策定を求めており、それらのプランの進捗状況のモニタリングなども行っています。モニタリング自体も然ることながら、マネジメント層へより適切に、より明確にレポートするためのレポート作成スキルなどに関しても、前職の監査法人・事業会社・ FAS での経験によって培ってきたナレッジ・ノウハウが生きていることを実感しています。


FASで経験を積まれている方の多くは、国内の案件だったり海外でのクロスボーダーの案件だったり、アドバイザーとして多くの経験を積まれていると思います。当社では、まさにそういう方が投資主体たるプリンシパルとして活躍出来る場が多くあります。ぜひ当社の門戸を叩いて頂き、仲間入りして頂けると嬉しいです。


今後は、国内外を問わず、投資支援の専門家として、買収案件およびJV設立、撤退案件等に引き続き関与することも非常に魅力的ですが、同時に、当社には事業会社のCFOに着任する機会も十分にあります。事業会社の「内」側から事業を盛り上げ、貢献していきたいというかねてからの想いを実現するためにも、そのような機会には積極的にチャレンジしていきたいです。





bottom of page